女性や高齢者の再就職を重点的に支援

千葉駅から徒歩5分の距離にある「千葉県ジョブサポートセンター」は、千葉県が設置した就労支援施設です。

その「千葉県ジョブサポートセンター」が、高齢者の就労に力を入れているとお聞きして、事業統括副責任者の太田さん、千葉県商工労働部雇用労働課の小川さん、西村さんにお話を聞きました。

-まず「千葉県ジョブサポートセンター」の概要を教えてください。

「千葉県ジョブサポートセンター」は、主に女性やシニア世代の、就職、転職、再就職の活動を支援する施設です。

専門的な知識を持つ相談員が就労や生活に関する相談を実施して、併設されているハローワークでは直接、求人情報を提供することが出来ます。つまり、求職者を支援するためのワンストップの相談窓口になっています。

特に、シニア世代を対象に「シニアワーカー活躍促進事業」として、働き手となるシニアの掘り起こし、企業向けの職場環境改善のご支援、シニアと企業のマッチング支援など、シニアの就労に関する、一連の取り組みを重点的に実施しています。

また、今年度から新たな取り組みとして、在宅ワークを希望する求職者に対する就労支援や、県内企業に対する在宅ワーカーの導入支援も始めました。

就労相談員コーナー

-全世代に支援を行っていますが、特に女性とシニアを重点的に活動している、ということでしょうか。

そうですね。女性とシニア向けに特化したセミナーを実施したり、応募書類の作成の仕方とか、面接のご指導などの相談を行いながら、次の仕事探しのお手伝いをしています。

-ホームページのトップページには「シニアワーカー活躍促進事業」と「女性チャレンジ応援事業」、「在宅ワークファーストステップ支援事業」の3つの大きなバナーが表示されていますね。

シニア世代を対象とした「シニアワーカー活躍促進事業」と、出産・育児・介護等により離職して、もう一度働きたいと考えている女性をサポートする「女性チャレンジ応援事業」。そして先ほどお話しした「在宅ワークファーストステップ支援事業」。この3つが事業の大きな柱となっています。

-どのような業種、職種を希望される方が多いのでしょうか。

特にどの業種が多いということはありませんが、今までのご自分が経験してきた業種と同じ業種を希望される方が多いですね。まず最初に、キャリアを活かせる仕事に就くことを、考えられるからだと思います。

職種で言えば、男性も女性も、どちらも事務職を希望される方が多いですね。

あと、シニアに特化すると、現役の時のようにハードに働くというよりも、社会貢献性の高い仕事、例えばNPO法人とか、官公庁を視野に入れている方もいらっしゃいます。

ちょっと違う話になりますけど、NPO法人や官公庁に、ご自分が応募出来ることを皆さんあまりご存知ないので、我々相談員が応募出来ることを、お知らせすることがあります。そうすると、あらためて気づく方が多くて、社会貢献や、キャリアチェンジを考える方が多くなったと思います。

ハローワークコーナー

-登録している求人は、どのような業種、職種がありますか。

登録している求人については、業界の偏りなく、サービス業、医療関係、福祉関係、製造業、卸小売など、様々な求人があり、オールマイティーに対応しています。

-この事業を始められたきっかけは、何でしょうか。

以前は子育て中の女性や、高齢者向けの就労支援事業と、リーマンショックのような社会情勢によって離職された方々への生活・就労支援事業を、それぞれ別の事業として実施していましたが、それらを統合して、平成24年度に「千葉県ジョブサポートセンター」を設置し、この事業を始めました。

生活相談コーナー

-設置当時から、女性とシニアの就労を中心に活動されていたのでしょうか。

それぞれ前身の施設に、女性向け、シニア向けの窓口があり、それを受け継いだ経緯があるので、設置当初から女性とシニアの就労を中心に支援していました。

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