セカンドキャリアとは何?

定年退職後がセカンドキャリア

日本と米国でのセカンドキャリアの違い

そもそものセカンドキャリアとは、あるキャリア経験を経て、新たな職業や分野に挑戦することを指しますが、日本とアメリカにおいては意味合いが異なっていました。日本では終身雇用制がスタンダードな時代が長く続いてきたこともあり、引退後のスポーツ選手の第二の人生的な意味合いで使われることが多かったのです。しかし、高年齢者の健康レベルの変化、経済の低迷の長期化などを受けて、定年退職後も働き続ける人たちが増加していくことを受けて、退職後の仕事という意味合いでセカンドキャリアというワードが多用され始めました。いっぽう、アメリカでは完全なるジョブチェンジという意味合いで認識されていて、そのために必要なスキルやジョブチェンジすることのメリットなどの情報を提供するwebサイトが多数あります。

日本においては、新卒で就職後、転職することなく同じ企業で働き続けてきている人が50代で3割程度という調査結果があります。その少数派の方たちが、定年退職後、すなわちシニアとなってから再就職することをセカンドキャリアと呼んでいます。40年以上勤めた会社を退職して新たに職を探す。まさにセカンドキャリアとしての職業の選択をされるわけです。

ただ、それ以外の転職経験者の方たちは既にセカンドキャリアを経験しているのかというと、厳密にはそうではないケースもあるのです。すなわち、転職前と同じ業種や職種であればセカンドキャリアにはならないという見方もあるからです。業種や職種はもとより、基本的な考え方などまで大幅に変化するキャリアチェンジを行うこと、それがセカンドキャリアであるというのが本来の定義であるからです。

退職前の業種、職種で再就職できる人は非常に少ない

また、定年退職後がまさにセカンドキャリアと記述したのは、シニアが退職前の業種、職種で再就職できる人は非常に少ないという実態があるからです。厳しい表現になりますが、それまで築いてきた実績や栄光ではなく、定年退職後は社会や企業に何で貢献できるかというポイントにフォーカスされて評価されるということです。

極端な話に聞こえるかもしれませんが、「社長や取締役をやって来ました、ですから、経営はお任せください」といっても、笑顔で歓迎してくれる企業はごくごく稀であるということなのです。 ここ数年、リスキリングやリカレントといったワードも、セカンドキャリアに付随して登場が多くなっています。シニアを目前にして準備をするのではなく、プレシニアの段階から新たなスキルの獲得(リスキリング)や教育を受ける(リカレント)ことで自己を成長させていく。そうすることで、ますます進化していくデジタル社会での働き方に対応していくということなのです。

企業ごとに定年での退職者のその後に関しての対応は異なっていますが、自分のライフプランは早め早めに考えて行動していくことが大切ですね。

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