病院経営から家族のために田舎に移住

ー日本の農業、こうしたら良いのにと思うことはありますか。世の中に伝えたいことはありますか?

当然のことながら人の体を作るのは、口から食べたものなんです。そして心も食べた物で作られます。
であれば、人を作る農産物(海産物もそうですが)の値段はもっと高くて当然ではないかと思うのです。世の中に農業の価値を認めて頂き、いい野菜を丁寧に沢山作る人が増えてほしいのです。

また大きい畑を持つ農家では、農作業のために機械が必要です。高級車より高い機械を買わなければ、少ない人数で耕すことは不可能です。

そこで私が思うのは、皆が自分の食べる分を作るのはどうでしょう。もちろん街中に住む方には農地を持つことは無理でしょうから、そんな方は労力だけ提供するんです。

土地を持っている方に農地を貸してもらい、皆で交代でそれぞれの人が自分の食べる分を作るくらいの気持ちで、手の空いた時間を費やしていくのはどうでしょうか。夢のようにも思えますが、農家を絶やさないためにも、人間作りのこの仕事を、農家だけに任せないでほしいとも思います。

お金で換算できない大切なものがあることを、世の中にわかってほしいですね。今の私にできることは健康な体を作るための、健康な野菜作りだと思っています。家族のためにと始めた畑暮らしでしたが、まわりの人たちの笑顔をみているうちにたくさんの方に幸せになってもらいたいと思うようになりました。

人にあげたくなる、おいしくて安全な野菜を、もっと沢山作っていきたいです。今皆さんでやりましょう、というのは無理だとしても、その気持ちだけでも持っていただきたいです。

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