シニアの退職金の運用方法

河崎さん

配当金ですか?

蔭山先生

株式投資は売買益をとる方法、配当金で利益をとる方法、あとは、利益とは言えませんが、株主優待が欲しいと思って投資する方がいらっしゃいます。
売買益は、100万円の株が150万円になったら、50万円儲けた!!
という感じなのでしょう。
これは、会社の業績を見たり、必ずではないですし、景気にも左右されます。
配当銘柄は、比較的探しやすいと思うのです。

河崎さん

何を見たら良いのですか?

蔭山先生

それはもちろん、会社四季報。
過去3年間、未来2年間の業績が見られますから。
今、ネット証券で口座を開くと、無料で四季報を見ることができます。
また、配当金をしっかり出してくれる会社も探せるのですよ。
ただね、気を付けてほしいのが、
配当利回りの高い会社が必ずしも良い会社ではないのです。

河崎さん

難しいですね・・・

蔭山先生

これは、ある会社の四季報。どこの会社かは内緒です。
この会社の配当利回りは6.72%。
つまり、100万円投資をすると、
67,200円(税引き前)配当金としてもらえるのです
でもね、この会社の配当金ココを見てください。
また、この5年間の株価です。

蔭山先生

つまり、配当金はほぼほぼ一定で、
しかし、株価が下がったので、配当利回りが高くなったということなのです。

河崎さん

なるほど

蔭山先生

河崎さんだったらどんな会社に投資をしたいですか?

河崎さん

儲かっている会社ですね

蔭山先生

ですよね。

蔭山先生

これは別の会社です。
配当利回りは、3.39%しかないです。
でもね、

河崎さん

すごいですね。10年間増え続けているのですね。

蔭山先生

ええ、でも私がお話ししたいのは、そこではないのです。
見てください、2020年の株価は2280円、配当金は85円、配当利回りは3.73%。今と変わらない。
つまり、少しずつ配当を増やして、少しずつ株価も上がっていく。
2023年に配当金は140円出るようですから、
例えば2020年3月にこの株を買った人にとっては、
配当利回りは140÷2280=6.14%になるということです。

河崎さん

なるほど

配当は必ず出続けるものではありません。
今までのお話はここ10年の結果ですので、これからをお約束しているわけではないですが、許容のできる金額でこんなことを考えてみるのもいいと思いますよ。
ただ、ご年長者の急な運用は禁物です。お金を産む世代と少し違っていますから、お金を守る、無駄をしないこと考えるのも必要でしょうね。まずは、いくらまでだったら無くなってしまってもよいのか、これを考えながら小さな金額で始めて見てはいかがでしょうか?

蔭山あずさ先生

100ten.school 所属、ファイナンシャルプランナー(AFP) 派遣会社をはじめ、企業、地方自治体で数多くのマネーセミナーに登壇。年間300人近くの資産アドバイスを担当しており、豊富な経験、知識から年金や資産運用、金融商品、保険など基礎的なことからわかりやすく解説している。

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