還暦Hanako世代とセカンドキャリアを考える

CASE3、藤田さんからのご相談

藤田さん

定年より少しだけ早めに仕事を辞めて、次のキャリアに向けて充電中。
興味のあった農業を学んだり、やりたいことをやっている今の生活は快適です。
でも、そろそろ次のステップを考えないと。
食と農に関わることをやってみたいと思っていますが、まだ漠然とした状態です。

定年延長した先輩方を見ていると、半分位は妖精さん(仕事をしない高年層)になっています。そこまでして会社に残らなくてもと思い、定年より早めに退職しました。

半年間、羽を伸ばして、快適に暮らしています。でも、経済的な基盤のこともありますし、まだ役に立てることがあるなら、仕事をしたいと思っています。これまでやってきたマーケティングの経験を生かして、シニア関連のマーケティングに関わることはできないかなと考えたりします。

一方で、就農は無理なまでも、何か生産者に役立つ仕事はないかなとか、土に近い仕事は何だろうかとか、とも考えています。生きている限り、人は野菜を食べます。食べることは作ることに繋がり、そこが繋がることで、正しい生活者が増えるのではないかと思います。

今住んでいる地元でできることはあるだろうか、とも思っています。

髙平ゆかり先生のアドバイス

興味あることがあるなら、自分をどんどん広報することをお勧めします。
知り合いに伝えることがきっかけで、新しいキャリアへと繋がることもあります。
今後のキャリアは長期スパンで考える必要はありません。
やりたいことがあれば、やってみればいいのです。

これから、農業は重要だと思います。
マーケティングの知識と農業の掛け合わせで、野菜ソムリエとか、コミュニティカフェでアドバイスするとか、土と野菜に関するイベントに関わるとか、大きな収入につながらないかもしれませんが、藤田さんだからできることがありそうですね。

自分をオープンに広報していくといいと思います。自分の興味のあることや経験してきたことを周りに知らせていくと、偶然が重なり、新しいキャリアにつながっていくことがあります。60代以上の半分位が縁故で仕事が決まっています。今さら履歴書を出すより、自分を知ってくれている人のつながりが意外なご縁を運んでくれることがあります。

世の中の変化のスピードが速いので、これからのキャリアは、長期スパンで考える必要がありません。やってみたいことがあれば、やってみればいいのです。社会人としての常識を踏まえた上でですが、思っていたものと違うなと感じたら、やめればいいだけです。
セカンドキャリアは、自分ファーストでいいんじゃないですか?

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