ー人材情報は、どのくらいの期間、配布するのでしょうか。
人材情報は、講義終了から1年間に計4回、定期的に配布します。
ーこのプログラム始められたきっかけは何でしょうか?
高齢化が進んでいる中で、経済の活力を維持していく為には、シニアの能力と経験を活用する仕組みを作り上げていくことが求められた、というところかと思います。この課題は現在も変わりません。
最近では、70歳まで就業できるような環境を整える企業努力が求められています。
ーちなみに、いつごろから始められたのでしょうか。
この様な形でのプログラムとしては、15、6年ぐらい前かと思います。
ー始められて現在に至るまでに、どのような成果がありましたか。また、今後の運営に向けての課題はありますか?
成果としてはやはり求職活動されている方々が、再就職できるっていうところがやっぱり大きいですね。人材情報に依らない自己就職も含めて全体の5割から6割ぐらいの方が就職されています。
課題としては、この1~2年は応募者が減ってきていることがあります。この様に取り上げて頂くと認知度が上がって、応募者が増えると思いますが、私どもも、引き続き広報の改善に取り組んでいきます。
ー応募者が減ってきた要因は何か、思い当たるところはありますか。
コロナ禍は、きっかけの一因としてあると思います。「講義は全部オンラインにしてください」という要望もありました。一方で「全てリアルな集合研修を」という声もあります。直接、講師や受講者から受けられる刺激とかありますから。
ー難しいところですね。
現在は、13日間のうち、5日間をオンラインで行っています。
ー受講者全体の男女比及び年齢の構成を教えてください。
女性は毎回1名~2名です。
ー30名のうちの1名か2名ですか。
ええ、ほとんど男性ですね。
ー年齢の構成は、何歳から何歳ぐらいでしょうか。
一番多いのは60歳から64歳で、全体の約5割です。
ー年齢の制限はあるのでしょうか。
ありません。プログラム最終日に55歳以上であれば何歳でも応募可能です。
以前、74歳の方がいらっしゃいました。
ー50代の方もいらっしゃいますか。
55歳から59歳の方が2割ぐらいです。
ー受講された方々からこの中サポに対して、どのような意見、感想がありましたか。
毎回、受講後にアンケートを実施しています。そのアンケートから抜粋した修了生の声をご紹介します。
自分自身の能力や特性の理解に加えて、中小企業で働くイメージをつかみ、シニアとして求められる能力などについて体系的に学ぶことのできる貴重なプログラムだと思います
このプログラムで学んだことや得られたことが、自分自身を見つめ直し、次のキャリアプランを考えていく上で大変役立っており大変感謝しております
13日間の研修を通して得た知識と自分の職務経歴の棚卸し、面接対策のやり直しを行い、未経験分野ですが就職できました。研修を通して自己の再就職に対する意識改革ができた、大変有意義な時間でした
ーやはり皆さん好意的ですね。
「立場や分野は違っても、同じような管理職や専門職の経験のある同世代の方々と出会えて、コミュニケーションが取れた事が刺激になってすごく良かった」という声も多いですね。
ー修了生を採用された企業からは、どのような意見、感想がありましたか。
こちらも同じように、アンケートの抜粋をご紹介します。
・品質クレームが1/5までに落ち着く→実績増→社員のモチベーションもアップ
・平均年齢の若い会社において、年配者に対する信頼の構築につながった
・社内問題点の理解者が増えたので助かっている
・新しい展開が期待できそう
ー採用した企業側も皆さん好意的ですね。
「お金をかけずに、求めていた人材と出会うことが出来た」という声も頂いています。
ー今後、中サポの広報活動を積極的に行う予定はありますか。
多くの皆さんに知っていただくためにも、さらに広報活動には力を入れていきます。
特に来年度のプログラムの準備が始まる時期なので、そこに向けての広報活動を積極的に行って、来年度は応募者が増やしたいと思っています。
・応募方法
東京しごとセンターホームページ内の申込フォームから、ご応募下さい。
シニア中小企業サポート人材プログラム | 東京しごとセンター (tokyoshigoto.jp)