「シニアよ、ドキドキを忘れるな」

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連載コラム第2回 「シニアよ、ドキドキを忘れるな」

1.先ずは男性更年期を乗り切ろう。男性力を保つには。

「女性更年期」はよく知られておりますが、実は男性にも更年期という時期があります。女性の更年期は女性ホルモンの急激な低下でその症状もホットフラッシュから頭重、いらいら、発汗、不眠など多彩ではありますが症状が急に出るため分かりやすく、その対処法も確立されております。

しかし男性の場合、男性ホルモンであるテストステロンが急激には低下しないためその症状もはっきりしないのが特徴でした。隠れ男性更年期です。このテストステロンが少なくなると感動や意欲など、元気のドキドキが少なくなり、不安や動悸など弱気のドキドキが生じてきます。また「もの忘れ」を早める可能性も報告されてきました。テストステロンの量は現在では保険適応され一般のクリニックでも血液検査で分かります。特に遊離テストステロンという名前で測定され、年齢により基準値が出ております。

この男性力、最近話題になってきました「サルコペニア」というお尻が垂れる、脚が細くなるといった筋肉の衰えも予防的に作用します。男性更年期は気づかないとそのまま年のせい(老化)やうつ病と誤解され、社会からも見放されて、健康寿命も短くし無為な時間を経てしまうからご注意ください。

2.男性更年期の簡単チェックポイント

この男性更年期症状のチェックのために学会が出している17項目にわたる問診票があります。ここでは要点を抜粋しアレンジしたモノを示して起きます。

多彩な症状が出て来ますが、下記のチェックポイントが3つ以上あれば男性更年期の可能性が考えられます。該当される方は一度泌尿器系のクリニックやメンズクリニックなどで診察を受けられるのがいいでしょう。

□ 睡眠不足気味である
□ 筋力の低下の自覚がある
□ 憂鬱な気分になりやすい
□ 発汗が多くなった
□ 絶頂期は過ぎたと思う
□ 髭の伸びが遅くなった

□ 性欲が低下した
□ 早朝勃起が減少した
□ 人に言い負かされる
□ 不安感が多くなった
□ 倦怠感があり、やる気がしない
□ 記憶力が悪くなったと感じる

3.男性ホルモン、テストステロンを保つ方法

クリニックでの治療としてはエナルモンデポーという2〜3週間毎に打つ注射が主流です。貼り薬もありますがこれは保険は利きません。

食事でお勧めはタマネギ、ニンニク系で根っこをイメージするものです。根っ子にはケルセチンという物質が多く含まれ、これがテストステロンの排泄を抑制する効果があります。それに亜鉛に富んだ牡蠣、貝柱もいいといわれています。

やはり男性ホルモンを保つには何処でも笑顔(スマイル)のある充実した生活です。感謝の気持ちはストレスを解消します。また異性には敬虔な、ドキドキする気持ちを敢えて持ち続けることも大切です。

4.男性ホルモンを刺激する詩(うた)

さて、すばらしい詩がありますからここらで、ご披露しておきましょう。いかなる妙薬にもとって代われる薬かも知れません。「青春の詩」の最初のさわりの部分をご紹介しましょう。作者はサムエル・ウルマン、訳者は岡田義雄です。

「青春とは人生のある期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ。優れた想像力、たくましき意思、燃ゆる情熱、怯懦(きょうだ)を退ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。歳を重ねただけでは人は老いない、理想を失うときに初めて老いが来る」。

いかがでしたか。特に“燃ゆる情熱”をお忘れ無く。
荒野を目指す我らが老年にとって、これからが本当のドキドキ青春時代です。


東陽町で、ちょっと一杯
お酒の好きな福生先生にインタビュー

記者

先生、しばらくご無沙汰しておりました。
ようやくコロナも徐々に少なくなり5月からは第5類になるみたいですね。

福生先生

そうだね。早くコロナもインフルエンザとか、季節性の風邪の様になるといいなと思っているね。「マスクをとって街に出よう」などのキャッチフレーズが出る日が待ち遠しいよ。

記者

そうですね。少しずつお店にも人が戻っていますし、気兼ねなく飲めるようになるといいですね。そういえば先生、ウォーキングの写真いつもありがとうございます。これは隅田川ですね。
(先生はいつも奥様と一緒に出かけているウォーキングの写真を送ってくれます)

福生先生

実は家内がコース決めて、私は連れていかれる身だけどね(苦笑)。ウォーキングは自分のフレイル予防や認知症予防にも繋がり、良いと思ってやっているんだよ。

記者

そうですか。先生のお元気の源は運動ではウオーキングをされていることが分かりました。それでは食べ物で何か気を付けられているモノはありますか。

福生先生

そうだね、強いて言えば朝の抹茶だね。これは結婚以来、約30年間続けているよ。

記者

抹茶ですか? 朝から奥さんがお茶を点てられるのですか?

福生先生

いやいや、キッチンで立ったままで一人で飲んでいる。起きたての空腹時の胃にカテキンをグーと染み込ませるのだよ。自律神経の活性化や免疫機能の強化につながるね。

記者

いいことをお聞きしました。それに二日酔いにも良さそうですね。

福生先生

最初はそんなところからの発想だったかもしれないな(苦笑)

記者

ところで、先生はお酒もお強いと聞きましたが、毎日どれくらい飲まれるのでしょうか。

福生先生

それは企業秘密です(微笑)

記者

よくアルコールは適度の量がいいと言われますが、人によっても違いますよね。飲める人とそう飲めない人がいますが。その人に合った「適度の量」とはどうしたら分かるのでしょうか。

福生先生

うーん、それはいい質問ですね。 いい気分になってきた所でそれは次回に話しましょう。

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