脳科学者の西剛志さん著「80歳でも脳が老化しない人がやっていること」
ご存知のように、現代の日本は超高齢化社会、シニア以降の世代が人口の主要となっていきます。しかし、平均寿命が長くなっても、ただ長生きすればいいわけではありません。そして、多くの方が、頭も身体も長く元気に暮らしていきたいと考えているはず。
昔は穏やかだった人が、以下のような状態になり悩んでいる高齢者もいます。
・周囲への配慮ができなくなる
・感情的になる
・記憶が曖昧になった
・同じ主張を繰り返すようになった
これらは脳が老化することで起きる現象の1つです。この現象を本書では「老人脳」と表現しています。
この本のオススメのポイント
『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』には「老人脳」になるリスクを減らし、歳はとっても脳は若く保つための方法が多数紹介されています。
・脳の老化を防ぎ、いくつになっても元気にすごしたい
・家族や周りの人に迷惑をかけたくない
・定年後のセカンドキャリアをしっかりと充実したものにしたい
このように考えている人にぜひ読んでいただきたい本です。
著者紹介
著者は西剛志(にしたけゆき)さんです。
西さんは脳科学者で分子生物学者です。また企業や個人のパフォーマンスをアップさせる「T&Rセルフイメージデザイン」の代表取締役でもあります。子育てやビジネス、スポーツなど世界的に成功している人たちの脳科学的なノウハウや大人から子どもまで才能を引き出す方法を提供しています。企業や教育者、高齢者、主婦など1万人以上をサポートした実績をお持ちです。
著作は『なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか?』をはじめとして累計発行部数は10万部を突破しています。
「老人脳」にならないために効果的な方法
この本で紹介されている内容はどれも「老人脳」にならないために効果的な方法です。
ですが、この記事ではすべてを紹介することはできません。この本の中で、特に重要で誰でも意識して実行できるというポイントを3つだけご紹介します。
・新しいことにチャレンジをする
・脳が老化しないためにポジティブな言葉を使う
・スマホと上手につきあう
それぞれを詳しく解説していきます。
新しいことにチャレンジをする
脳を若く保ちたいと考えている方は、ぜひ新しいことにチャレンジすることを意識してください。新しいことにチャレンジすることは脳の機能維持に効果があります。
・スポーツを始める
・旅行に行ってみる
・資格取得のために勉強する
・英語の勉強をする
上記のように今までやったことがない新しいことにチャレンジすると、脳が活性化します。ですが新しいことにチャレンジするというと、とても難しくハードルが高いと考えてしまう人も多いはずです。
本書では新しいことへのチャレンジは小さなことでもいいと書かれています。
・コンビニで買ったことのないお菓子を買ってみる
・散歩や通勤でいつもと違う道を通ってみる
・入ったことのないカフェに入ってみる
上記のように日常生活の中で、小さなことでも新しいことにチャレンジする習慣を身につけてみてください。
更に、新しい趣味にチャレンジしてみることも効果的です。趣味が多い人のほうが、趣味のない人よりも脳の認知機能が良いそうです。仕事をしていたときは時間がなかったという人は、ぜひ退職後は趣味を見つけてみてください。新しいことにチャレンジする姿勢が脳を若く保ちます。
脳が老化しないためにポジティブな言葉を使う
脳を若く保ちたいのであれば、日常で自分自身が使う言葉にも注意が必要です。
具体的にはポジティブな言葉を使うことを意識してください。
・ありがとう
・楽しい
・ワクワクする
上記のようなポジティブな言葉を使うと、脳もポジティブな状態になります。脳がポジティブな状態だと、日常生活のパフォーマンスも上がります。
逆にネガティブな言葉を使うと、脳に悪い影響を与えてしまいます。
・疲れた
・もう歳だから
・わからない
・難しい
・できない
上記のような言葉が口癖になっている人は注意が必要です。例えば「疲れた」と言葉にすると、実際には疲れていなくても、脳は疲れていると判断してしまうそうです。日常生活のパフォーマンスを上げて、「老人脳」になりたくない方は、ぜひポジティブな言葉を使うように意識してみてください。
スマホと上手につきあう
現代では若者だけでなく高齢者の方もスマホを持っている人が増えてます。
本書によると、2021年の時点でスマホの普及率は70代でも50%を超えているそうです。スマホと上手につきあうことが「老人脳」にならないためにも大切です。
スマホを使ってみることは新しいことへの挑戦になるため、脳が活性化します。
・Instagram、X(旧Twitter)などのSNSを活用してみる
・写真を撮って、自分で整理する
これらのことを実践すると脳が活性化します。特にSNSでは年代や性別の異なる人ともつながることができます。社会とのつながりは、脳の機能維持に大きな効果があるので、ぜひ取り組んでみてください。
ただ、スマホは使い方を誤ると脳に悪影響を及ぼします。
・1日の使用時間を決める
・通知はオフにする
・寝る前には見ない
これらに注意すると、脳への悪影響は少なくなります。
ぜひ適切な使い方でスマホとつきあってみてください。
日常の習慣を変えて老人脳を予防しよう
この記事では西剛志さんの『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』について紹介をしました。
「老人脳」にならないためのポイントとして、この記事では3つ紹介しています。
・新しいことにチャレンジする
・脳が老化しないためにポジティブな言葉を使う
・スマホと上手につきあう
日本は人生100年時代とも言われる高齢化社会です。今回紹介したポイントを意識して日々の生活を送ることで、脳の老化が緩やかになります。老人脳を遠ざけるのは、日々の習慣の積み重ねです。
どのポイントも明日からでも実践できることばかりですので、できそうなことから実践してみてください。
ぜひ脳も身体も元気にシニア以降の人生も楽しみましょう!
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