歳の差夫婦、遺族年金の考え方

今回のご相談者

今回のご相談者は、細井さん(55歳・仮名 ご主人67歳)です。

年齢差があるので、ご主人に先立たれたら心配で、

どの様に備えておいたらよいかを聞きたいとのことです。

蔭山先生

こんにちは、細井さん。
今日は老後の資産形成のご相談ですね。

細井さん

はい、先に連絡をしましたが、主人と年齢差があるし、女性の方が長生きするって言うので、将来一人になったらどうしたら良いか、今のうちに備えられることはないか、相談に来ました。

蔭山先生

歳の差があるご夫婦は心配されるところですよね。
ひとまず、細井さんの現状お伺いしても良いですか?

細井さん

はい、主人はもう年金をもらい始めています。
少し、アルバイトのような仕事もしています。
私は、年収200万円くらい、派遣でお仕事しています。

蔭山先生

因みに、お子さんはいらっしゃいますか?

細井さん

はい、いますがもう2人とも社会人になっています。

蔭山先生

そうですか。
細井さんは近々というよりも、ご年長になってからが心配なのですよね。

細井さん

はい。

蔭山先生

細井さん、遺族年金という制度をご存知ですか?

細井さん

聞いたことがあります。

蔭山先生

では、将来お一人になってしまった場合の年金の金額について、計算してみましょう。まずは、ご主人の年金の金額、ご自身の分は年金の見込み額を教えていただけますか?

細井さん

主人の老齢基礎年金は、795,000円。
老齢厚生年金は1,457,900円です。
私の分は、770,156円。
老齢厚生年金は、ほとんど専業主婦だったので、195,262円です。

蔭山先生

はい、65歳以上に給付される遺族年金の計算はこんな感じ。

蔭山先生

つまり、おふたりの間は、年間320万円くらいの年金額をもらいながら、
お1人になった時は、205万円くらいになるのです。

細井さん

へぇ、半分くらいになるのかと思って心配していました。

蔭山先生

そうじゃないのですよ。
あとは、いつからお1人になるか計算することですね。
年金額は半分になりませんでしたが、生活費もお1人になっても
半分にはなりませんからね。
一応、想定するなら簡易生命表によると、

細井さん

簡易生命表?

蔭山先生

はい、これは平均余命を見ることができる表なのですよ。
男性の平均寿命は81.47歳ですが、生存数50,000人のところを見ると84歳。この時、細井さんは72歳、女性の生存数半分は90歳ですから、
考えなければいけないのは90−72歳、つまり18年分ですね。
先ほどの205万円、つまり17万円/月で生活できるかどうかでしょうね。

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