定年退職と同時に採算度外視で起業!

定年後の起業を考えたのは50歳頃

「振り返ってみると、早いうちに準備していて良かったと思います」 そう語るのは五反田駅から徒歩5分、目黒川のほど近くでコワーキングスペースPAO(パオ)を主宰・運営する鈴木英三さん。61歳の時にPAOを開設、現在6年目を迎えました。そんな鈴木さんが定年後のことを考え始めたのは50歳頃であったそうです。

「最初は具体的なことがすぐには見つからなくてモヤモヤしていました。それで、53歳から会社で仕事しながら起業しようといった人たちが集まる「週末起業」という会員制フォーラムに通い始めたのです。ただ、そのころはまだ「副業」が今ほど一般的なことでなく、会社も副業を認めていませんでした。そのため、会員制フォーラムに行っていることも、 起業について準備をしていることも、会社の同僚には一切話しませんでした(笑)」

ちょうど定年を迎えるあたりで、モヤモヤしていた霧が晴れて、具体的に「コワーキングスペース」を仕事にしようと思った鈴木さん。そのきっかけは、極々シンプルなものでした。

「起業の準備で会社帰りにコワーキングスペースに通っていたのですが、自分が使っているのだから、必要とする人も多いはずと思ったのです。それと、この仕事なら仕事に追われ過ぎずに人生も楽しむことができるのではと思いました。沢山の人を雇用しなくてもやっていけるし、大金は稼げないかもしれないけれど、年に一度くらい海外旅行にも行けるかもしれないと考えました」

責任は増したが、やりがいも増えた

「会社員の時も楽しみながら仕事をすることを心がけてはいましたが、やはり人に使われているという感覚は否めませんでした。ですが、起業してからは、全て自分がコントロールできるという感覚が持てるようになりましたし、好き嫌いもはっきり言えるようになりましたね  (笑)」

経営全般と運営を司る立場としては、責任は会社員時代よりも重いのは当然のこと。しかし、それ以上のやりがいを感じているそうです。

「コワーキングスペースにはいろいろな職種、年齢の方々が集まるのですが、  PAOがきっかけでコミュニティが出来上がって、一緒に仕事をするようになるなどの出会いもあります。このような出会いは会社員時代には味わったことのなかった貴重な経験ですし、人と人がつながる場を提供出来ていることがこの仕事のやりがいだと思っています」

やりたいことへの思いの強さと行動力が決めて

定年後の再就職や起業に関しては経験値のないことなので、どうしたら良いか悩む方が多いのは至極当然のこと。鈴木さんとしては、とにかく計画を立て、積極的に動いたことが良かったといいます。

「巷で開催される起業塾などで、キャリアの棚卸しをして自分ができることを洗い出してみよう、などと言われますが、仮にどこから手を付ければ 良いかが分かったとしても、実際に動き出す人は本当に少ないと思います。結局は行動力だと思いますし、本当に自分がそれをやりたいのかだと思います。私の場合は起業について誰にも相談しませんでしたが、まずは計画を立てることが一番と考えます。そして、行動していれば自ずと進む道は見つかると思います」

再雇用か再就職、もしくは起業という選択肢から何を選ぶか。いずれにしても、早め早めの計画と行動が重要な時代となってきました。シニア起業をお考えの方は、五反田PAOに行って、起業の情報収集をされてみてはいかがでしょう。

〒141-0022 東京都品川区東五反田2丁目8−5 KNビル5階

営業時間 平日9時~22時 土日祝日10時~18時

電話番号 03-6277-3892

WEB https://pa-o.jp/

五反田駅から徒歩3分。カフェより集中できるコワーキングスペースです。貸会議室、レンタルオフィスとしても利用可。落ち着いた環境で集中して仕事をしたい人におススメです。

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