米国カリフォルニアから古民家生活へ

―60才を過ぎて今のお仕事を始められたわけですが、井崎さんは「シニアと仕事」についてどのように考えていらっしゃいますか?

私の場合、70才をすぎたら収入を得るためには「自営業」という選択肢しかないと考えました。体力の差は60才あたりから個人差が激しくなりますし、高齢者雇用は健康面を考えれば企業側は慎重にならざるを得ません。といって仕事をせずに趣味に没頭するのもいずれは飽きが来ます。第三者から認められたい欲求や体裁もあるでしょうし、仮に仕事にありつけない場合は無償奉仕活動に向かうのではないでしょうか。いずれにせよ、シニアになってから慌てるのでなく、若い時からの準備が必要なんじゃないでしょうか。

雇用に関して米国と日本で一番の大きな違いは、日本の求人広告に見られる「55才まで」のような条件は米国ではあり得ません。当該職をこなせるか否かで採用を決めます。とにかく与えられた仕事をこなせない人は、いくつであろうと就職は無理です。

私の場合、雇われるのではなく自らの生涯の仕事として私塾の経営を決めました。これまでの様々な経験を活かし、将来の日本を建て直すために子供達に想いを託しています。そのためには自分の心と体が健康でないとできませんよね。ですから健康についてはいろいろと気をつけています。

―具体的にどんな点に気を付けているのでしょうか?

自分で決めていることがあって「不都合は早めに解決・解消する」「問題解決が無理でもクヨクヨしない。解決しない理由を分析すれば良い」「心理的・感情的に過度な負担がかからない様に、無理難題は極力さける」「厳格な時間割は課さない」「毎日適度な運動」 ですね。

―将来の夢はありますか?

「倭塾」の子供達を米国に連れて行ったり、逆に米国の子供達を連れてきて合宿させたりもしたいですね。言葉の隔たりなく、宇宙人としての生活を体験して欲しいです。「倭塾」で育った子達が作る日本を夢見て、その子達に会いにバイクで日本一周もいいですね。

倭塾・井崎正巳
連絡先:奈良県吉野郡川上村高原233 TEL:090-8101-9483
E-mail : masamiizaki@yahoo.com

写真サイト:PIXTA クリエイター名:shatora

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