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今後増えゆく定年女子。「定年後どうしよう」と悩む女性たちを支援する(株)Next Story

(株)Next Storyは、定年後をどう過ごそうかというモヤモヤを抱えていた西村美奈子さんが、ご自身の体験を踏まえ、立ち上げた会社です。(株)Next Storyは“定年後”に悩む女性たちのセカンドキャリアを支援する活動をしています。西村さんは、長年キャリアを積み重ねてこられた富士通(株)を2017年に58才を目前に退職し、2018年に(株)Next Storyをスタートさせています。

西村さんに(株)Next Storyの現状や今後についてお話をうかがいました。

■(株)Next Storyはどのような方たちを対象にしているのですか。

マチュア世代の女性を対象に募集をしています。具体的には、40代後半から60代位です。これまで、参加された方は40才から63才で、ボリュームが多いのは50代、40代後半です。コロナ以降はオンラインで活動しているので、参加される方は全国に広がっています。

また、8割の方が管理職です。責任をもって仕事をしてきた方であればいいとお伝えしていますが、結果的に管理職の方が多くなっています。参加費5万円をいただいているので、自分でお金を支払ってでも参加しようという気持ちがあるというフィルターがかかっているからかもしれません。

■(株)Next Storyの具体的なメニューを教えてください。

研修は年に2回、春と秋に実施しています。延べ2日の内容を3日間でおこなっています。普通、研修というと、受けた後にテキストをしまい込んで終わってしまいますが、Next Storyはその後、1年間一人一人をフォローしていきます。ですので、あまり研修の回数を増やして人数を増やせないのです。※1回の研修の定員は30名

【プログラム一覧】

どのようなフォローをしていくかというと、研修でセカンドキャリアについてのアクションプランを作ってもらうのですが、「その後どうですか」という話をしていきます。計画は思い通りにいかなくてもいいのですが、とにかく計画は作ったほうがいいと考えています。研修生同士で集まって報告会を実施します。他の人の報告内容を聞くことが良い刺激になるようです。

もうひとつの柱は、研修を修了した方たちのコミュニティ「マチュアの会」の活動です。月1回、ゲストを招いたり、ミニセミナーをおこなったりしています。現在メンバーといろいろなプロジェクトを検討しています。この活動がきっかけでセカンドキャリアにつながるといいなと考えています。具体的なプロジェクトとして「オンライン試飲会」「セカンドキャリアフェスティバル」をこれまで実施しました。 

■参加しているメンバー間での活動が活発なのですね。

参加メンバーの業種や職種は、非常に多岐にわたっています。一般企業のほかに医療関係、公務員、学校関係、メディアなどの業種、企画、開発、営業、マーケ、総務、人事・教育、経営企画などの職種の方がいて、集まったメンバーで会社ができてしまいそうです。わからないことがあると、それぞれ専門の方にお互いに聞きあっては参考にしているようです。

専門的な知識をもち、仕事に前向きな方たちが集まっているので、いずれはその力でマネタイズできないかとも考えています。

参加者の皆さんは、職場の中では紅一点の方が多く、セカンドキャリアについて情報交換をする場がないようです。そういう点で、「マチュアの会」というコミュニティは、セカンドキャリアについての悩みを共有することができる場となっています。さらには介護、家族間の問題などライフキャリアを相談する場にもなっています。

男性同士だとそこまで、個人の問題をオープンにできないと思います。女性ならではの豊富なコミュニケーションがあると感じています。

■(株)Next Storyの活動の具体的な成果は上がってきていますか。

会社を立ち上げたのが2018年なので、今やりたいことが見つかって準備しているところといった人が多いかと思います。具体的にセカンドキャリアを踏み出した人はまだ少ないです。

中には、会社に残る決断をした人もいます。今いる会社のこの分野でやりたいことがある、貢献できることがあると考える人は敢えて外に行く必要はないのです。今いる会社の中でやりたいことがない場合は、外に出ていけばいいのです。