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晴れときどきマーケティング no.2

晴れときどきマーケティング no.2(2)


*何歳まで新規事業って携われるのでしょう。私は、50歳を過ぎて新規事業計画書を頼まれもしないのに徹夜で作った時、3日ほど体調が戻らなかったことを覚えています。50代後半の時は確かに熱しきれない、立体の6面のうち1つか2つどこかの面が覚めている感じがしました。それを歳というのでしょうか。

60代も後半、今回この協会に関わり、リニューアルのプロデュース作業を進めているのはどうなのだろう。まだ、途中ですので答えは定まっていません。

サミュエル・ウルマンの『Youth』のなかの「青春とは人生のある期間を指すのでなく、心の持ち方を指すものである」という一説が良く取り上げられます。とくに、シニアの方の場合、多いですね。

私は、これに感じることは何もありません。青春はいつかとか、今はどうかとか考えることがないのですね。ただ、思うことをする、それが100か0かではなく、1でも2でも時代を進める役にたてればいい、そんな感じですかね。それが、私にできたかはわかりませんが。まあ、たいしたことはしていません。近頃よくそう思います。

立ち上げた事業のうち、20年、30年経っても残っているものがいくつかあります。もちろん消えたもののほうが多い。その違いはどこなのでしょうかね。立ち上げたとき、これは残るなとか、数年で消えるなとか思って始めるわけではない。顧客の欲求に応えようとする気持ちは同じです。

いつも母親と子供の関係を思います。母親は、子供の求めることをさせてあげたい。しかし、今欲しがるけど長いレンジで考えて、与えてはいけないものもある。母親は、何となくそこを判断している。そこの深さ、厚さの違いなのでしょうか。短期的な眼で事業をするなという戒めでしょうか。どちらにしろ、顧客だけが私たちの努力を形ある価値に変えてくれる。そこを忘れてはいけないですね。変化がいくら激しくても、そこは変わらない。

さて、シニアになると何をすればいいのか、それは自分の自然な心の所作に従うということでしょうか。川の流れに任せる。新しいことというと、流れを作ることにこだわった時期がありました。ただ、いまは流れに任せてもそこに新しい側面はあるのではと思います。新しいことは楽しいですよ。いくつになっても、新しい景色を見るというのは。


撮影/伊藤 正明