埼玉県では働く、起業する、学ぶ、活躍までシニアを支援

埼玉県では働く、起業する、
学ぶ、活躍までシニアを支援(2)
企業が求めることと自分の間、
第3者から貴重なアドバイス
企業側はどのようなシニアを求めていて、シニアを採用するメリットなどはいかがでしょうか。
「健康」は重要なポイントと感じています。例えば、製造業の募集では、その業務の経験者、現場で活躍できる人、即戦力となる人を求めています。シニアの方は、責任感が強く、経験が豊富なので、若い従業員に仕事に対する姿勢や技術などを自ずと示し、良い影響力を与えてくれているなどの声があります。ロールモデルとなっているケースもあると聞いています。
相談窓口が多くありますね。相談者からの反響は、いかがですか。
就職活動をどうしたらいいのか、応募書類や面接をどうすればいいのかなどのご相談が多くあります。相談いただくことで、
- 求人の見つけ方や就活をどうすればよいか一人で悩んでいたが、どうすればよいかわかった
- 個人面談で自分の考えや方向性の整理ができた
- 自分では気づかない自分の強みや魅力を第三者の目線でアドバイスをもらえた
- 今まで通過しなかった応募書類が通るようになった
- 職種選択の観点を変えることや、その絞り込みなどを一緒にしてもらえて、心強かった
などがあります。ぜひ一人で悩まずにご相談ください。
シニアの就労決定に向けてのアドバイスなどをお願いできますか。
セカンドキャリアセンターをご利用いただいた方のメッセージやキャリアコンサルタントのアドバイスも含めてお伝えします。
- 求職者の希望条件をすべて満たす求人は、難しいです。自分のキャリアと現実の求人条件には違いがあります。自分の中で、折り合いをつけることが求められます
- 自分が企業を選ぶという姿勢が強すぎる方が見受けられます。企業に選んでいただく、という気持ちが必要です
- 目標の明確化と目標達成期間を決め、計画的に進めていくと良いです
- 面接時に就職意欲を積極的に示すことは必要ですが、話しすぎる方も多く見受けられます
- 聞かれた質問に丁寧な話し方で、簡潔明瞭に答えていくことが大事です
- 応募書類なども自己流より、第三者のアドバイスをもらいながら書くと良いです
では、最後に貴部署の展望とシニアの方々にメッセージをお願いできますか。
自分の今を知り、働くことに対する考え方を整理していただくといいですね。また、世の中も変わってきています。新しいことに対して好奇心をもち、学び、チャレンジをしていただきたいです。セミナーなども用意しています。ぜひそれぞれの窓口に、声をおかけください。私どもは働きたいシニアの方が働けるよう支援をしていきたいですね。多くのサービスがあることを市町村とも連携し、周知していきたいです。
取材を終えて
取材に伺う前、ホームページに「シニア世代の在宅ワークの基本ポイント」セミナーのご案内があり、私も受講しました。コロナ下で三密対策が徹底され、実施されました。受講者は、男女が半々位、60名程でしたが、皆さん熱心に聞かれ、質問もあり働くことへの関心度の高さがうかがえました。講義では、シニアの働く環境や在宅ワークの留意点やメリットなどが、詳しくわかりました。在宅ワークをしているゲストの登壇もあり、在宅ワークに至った経緯や現状なども話され、私は行政の手を借りて“自分の何々をしたい”を実現するのは、有効な手段だと思いました。
実は、このセミナーの主催は、今日お伺いした人材活躍支援課でした。本日、お話をお聞きした主幹・矢嶋直美さんも当日いらしていたそうです(ご挨拶すべきでした!)
取材中のテキパキとしたご説明の中に聡明さと気遣いが伺える方でした。部署も和気あいあいとした雰囲気、帰り際に少し大きな声で挨拶をすると、みなさんが振り返り、にこやかに挨拶を返してくださいました。このような方々が、人材活躍の支援に携わっておられることに安心感ととてもうれしい気持ちで県庁を後にしました。
貴部署の益々のご活躍を祈念しております。
(取材・撮影/青柳教恵)
*情報が変更になっていることがあります。ホームページなどでご確認ください。