最近、コロナの影響で「GDPが後退」という言葉、よく耳にします。
GDPとは「Gross Domestic Product」の略で、日本語では「国内総生産」です。
分かりやすく言うと、国内で生み出された「付加価値額の合計」のことを言います。
このGDPですが、2020年現在、日本はアメリカ、中国に次いで世界第3位。「やっぱり日本ってすごいんだな」という正直な感想です。
ちなみに、およそ26年前の1994年、世界のGDP総額に対する日本の割合は17.9%で、当時はアメリカに次いで第2位だったんですね。
この間、中国に抜かれてしまったわけですが、まあそれでも3位というのはすごいなという話。
失われた20年
しかし、ここからが少し問題です。
日本のGDPは現在大体500兆円あたりを推移していますが、実は1994年当時からあまり変わっていません。
今から40年前の1980年は大体250兆円前後で、1994年までの14年間で500兆円まで伸長しました。とんでもない伸長率だったわけですが、それ以降は伸びていない。これが「失われた20年」と言われる所以です。
逆に、世界全体のGDPは当時の3倍弱まで増加しており「日本だけが取り残されている」ことが鮮明に浮かび上がります。
どうしてこうなったのでしょうか?
ひとつには、日本の雇用形態「終身雇用・年功序列」のデメリットが原因とみられているようです。