全国からのご応募、誠にありがとうございました。
2025年3月1日から4月30日までの2ヶ月間にわたり開催された「第3回 働くシニアのユニーク川柳」では、延べ1965名の皆さまから、合計4998句もの作品が寄せられました。
今回も、働くシニアならではの視点とユーモア、そして深い洞察に満ちた句が多数集まり、審査は非常に困難を極めました。
その中から、最優秀作品賞1名、優秀作品賞3名、入選10名(うち1名特別賞)の、計14作品が選出されました。
以下、結果を発表いたします!

受賞作品一覧
最優秀作品賞(1名)

最優秀作品が決定しました!
今回の「働くシニアのユニーク川柳大募集」において、最優秀作品に選ばれたのは、ペンネーム「アメンボ」さんによる一句、
「シニアでも こころはジュニア 新職場」
でした。おめでとうございます!
この句は、シニア世代が新たな職場で心機一転、フレッシュな気持ちで働く姿を、シンプルかつ洗練された言葉で表現した作品です。年齢を重ねても“心はジュニア”というフレーズには、謙虚さ・好奇心・学ぶ意欲といった前向きな要素が詰まっており、読む人に清々しい印象を与えます。
また、「新職場」という語を末尾に置いた構成によって、人生の新たな章を迎える高揚感と少しの緊張感が巧みににじみ出ており、多くのシニア就労者の心情に共感を呼ぶ一句となっています。
この作品は、「年齢ではなく、心の持ちようこそが前進する力になる」という当協会の理念にも通じるものであり、まさに本企画の趣旨を体現する一句として最優秀賞にふさわしいと評価されました。
優秀作品賞(3名)



優秀作品3句は、どれも最終選考で最優秀作品候補として最後まで残ったものです。ありがとうございました。川柳である以上「ユニーク」さを先行して考えがちですが、優秀作品3作品はいずれもテーマ性の高いものでした。
特別賞(1名)

秀句の応募の多さに、選句の苦しみを実感しました。
この一句は、「年齢を重ねても挑戦を続ける姿勢」をユーモアと愛着ある言葉づかいで巧みに表現しています。
入選作品であり、特別賞にも輝きました。
句全体を通して前向きなエネルギーが伝わってくる点も評価のポイントでした。働くシニアの姿を単に「頑張っている」と称賛するのではなく、「楽しみながら挑戦している」様子を感じさせるこの句は、多くの応募作品のなかでも特に明るく、勇気をもらえるものでした。
「チャレンジは若者のもの」という固定観念を軽やかに打ち破り、シニア世代が新たな可能性に向かって踏み出す象徴として、この句を特別賞に選出いたしました。
シニアの皆さん、人生100年時代、世のため人のため、家族のため、仲間のため、そして、自分のため、生涯現役を目指して、仕事に頑張って下さい。
シニアの皆さん、この句の様に社会の変化に果敢にチャレンジ、燻銀とし、頑張って下さい。
シニアライフデザイン協会 副理事 安達耕一
入選(10名)
作品 | ペンネーム | 都道府県 | 性別 |
---|---|---|---|
働ける うちが花なら まだ咲ける | 散歩道 | 東京都 | 男性 |
この年に なってもまだまだ チャレン爺 | だいちゃんZ! | 大阪府 | 男性 |
指示あおぐ 上司は孫の 同級生 | みさご | 静岡県 | 女性 |
生きるとは 働くことと 孫がいう | うちゅ。 | 兵庫県 | 女性 |
備蓄米 われらのことか 再雇用 | まみちゃん | 東京都 | 男性 |
今はまだ 終活よりも 就活だ | ヒデじい | 大阪府 | 男性 |
物知りで 爺PTと 頼られる | トラノ | 静岡県 | 女性 |
妻に尻 会社で肩を 叩かれる | 花キャベツ | 埼玉県 | 男性 |
孫に菓子 人生2度目の 初任給 | 風まかせ | 群馬県 | 男性 |
面接の 練習孫に してもらい | フィルマ | 福岡県 | 女性 |
審査員コメント
審査員代表より、全体的な講評や選考の視点、作品の傾向などを掲載すると、読みごたえがあり、次回応募者への動機づけにもなります。
本当にたくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました。
今回は、過去最多となる1,965名の方から、計4,998作品のご応募をいただきました。これほど多くの方に関心をお寄せいただけたこと、心より感謝申し上げます。
川柳といえば、日常の出来事や感情、社会の風刺などをユーモアを交えて表現するものですが、今回最優秀・優秀作品に選ばれた句は、比較的まじめで心に響く内容が多かったのが印象的でした。
SDGsやChatGPTなど、時事ネタをうまく盛り込んだ駄洒落作品も数多く見受けられましたが、応募が集中したこともあり、かえって選ばれにくくなった面もあったかもしれません。
また、心が温かくなるような作品や、時に自虐的なユーモアを交えた作品なども多く、応募された皆さまの想いや背景の多様さに、改めて胸を打たれました。
次回以降は、より多くの作品に光が当たるよう、テーマやカテゴリ別の賞を設けることも検討してまいります。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
シニアライフデザイン協会 代表理事 増田成衛
審査概要
- 募集期間:2025年3月1日〜4月30日
- 応募総数:4998句
- 応募人数:延べ1965名
- 審査方法:事務局による一次審査、審査員による二次審査、最終選考の3段階選考

次回予告・関連情報
- 次回(第4回)は2026年春に開催予定!
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